日本には、
味噌や醤油など
ポピュラーな発酵食品のほかに
地域に根付いた
ちょっと変わった
発酵食品が沢山あります。
例えば、
木曽の【すんき】という漬物
これは、
全く塩を使わない
乳酸発酵食品です。
木曽は深い山々に囲まれた町
だから、
昔は、塩がとっても
貴重な食品でした。
そこで
「いかに塩を使わずに
保存食を作るのか?」
という課題が出てくるのですが。。。
塩がないと
保存食は作れないから無理~
と諦めなかったのが昔の人々!!
試行錯誤の上
塩を使わないで保存できる
「すんき」は生まれたわけです。
また、
新島の名産【くさや】
アオムロやアジ
トビウオなどの青魚を
「くさや液」と呼ばれる
発酵液に浸したのち
天日干しした
発酵珍味です。
現代のように
冷凍技術がある時代と違って
漁村では、
「魚のシーズン」には
食べきれないほど捕れるし
取れないシーズンには
全く捕れない。
さらに
くさやの原料になる
青魚のシーズは「夏」
だから腐敗も早い。
そうなると
塩漬けしたのちに干物にするのが
一番なのですが・・・・
当時新島の塩は
江戸に取り立てられてしまっていました。
そこで、
「塩の漬け汁を捨てずに
リサイクルできないの?」
という発想が生まれます。
腐ったからしょうがない~
塩は貴重だから使えない~
とあきらめなかったんですね。
そうして出来上がったのが
「くさや」なわけですね。
何故、
このようなお話をしたかというと。
私たちは、
何かしらの制限や問題
に直面した時に
どうしたらその制限の中
問題を解決できるのか?
を必死に考えてきたんです。
必死に考えたからこそ
新しい発想が生まれ
現代まで文化として
継承されてきた
食品が残っているんです。
塩が貴重すぎる
魚が腐るが塩が取り立てられる
などの
「制限がある」マイナスを
何とか克服して
プラスに転じる。
それが発酵食品。
私たちの人生の中にも
沢山の制限やマイナス点が
ありますが、
発酵食品のように
継承されきた文化がある様に
マイナスをプラスに転じる事が
できるのでは?
って、
発酵食品から学びました。
美味しい・健康・美容
だけじゃなく
生き方にもつながる発酵文化って
素晴らしいですね~♪